木の看板

木の看板の一番の良さは、その温もりではないでしょうか。
自然素材である木の看板から、私たちは優しい温もりを感じ、その看板を掲げているお店や会社に好印象を抱きます。
これは、お店や企業にとってもイメージアップを図ることが出来ます。
では、なぜ人は木の看板に好印象を抱くのか? それは、木そのもの形や、木の色、木の年輪などから感じられる自然美・大きさ・厚みから受ける量感と、加工を施された文字やデザインの色彩と木とのバランスがかもし出すハーモニーが私たちに心地よさを与えてくれるからではないでしょうか。
看板のルーツは、木の看板から始まっています。
紙が存在しない時代、人々は看板と言えば木を使用していました。
木に墨を使って書いたり、彫刻を施したりして、文字や絵柄を表現していました。
江戸時代には看板業を専門とする絵師や彫師などの職人がいた程です。
戦後になると、プラスチックを初めとする人工素材が発達し、看板業界でもこれらの人工素材を使った看板が多く製作されるようになり、木の看板は、一時衰退の一途を辿ることになりました。
しかし、近年、自然素材の良さが見直されるようになると、木の看板も少しずつではありますが、その需要も増えつつあるのです。
木の看板に施される彫刻
木の看板に施される彫刻は、すばらしいものばかりです。
さすが漢字の国とあって、文字だけの彫刻であっても、欧米にはないアートを感じることが出来るのは、日本文化の象徴ではないでしょうか。
そこで、木の看板で見られる彫刻の技法をいくつかご紹介しましょう。
●かまぼこ彫り……看板製作ではよく見かける標準的な彫刻。
古くからある技法で、彫刻刀で文字の縁を深く彫り中心部を紙やすり等で山なりにして立体的に見せています。
●凸彫り……文字の周りを彫る技法。
周りを彫ることによって、残った文字を浮かび上がって見えるのが特徴です。
●スジ彫り……小さい文字に適していて、メニュー表などに良く使われる技法。
こういった彫刻技法は、昔から受け継がれてきた手彫りの技ではありますが、サンドブラスト彫刻加工といった、細かな砂をコンプレッサーを使って吹きつけて削る技法も、最近では使われるようになりました。
木の看板は、制作時間が長く、制作コストが高いというデメリットもあるのが実情です。
しかし、木の看板が誰からも親しまれることから、看板を作るなら是非『木』でと思われる方が多いのではないでしょうか。
製作時間もコストも長く高い木の看板だからこそ、木の看板製作では、耐久性と美しい仕上がりが要求されます。
木の種類によっては、ひび割れや反りが出てしまうので、素材である『木』はよく吟味して選定されます。
そして肝心な加工を施す際、雨風や紫外線から木を守るために、木版全面に保護塗装をします。
よく乾燥させた後、今度はロゴを特殊な塗料で塗って看板を完成させます。
こうして長い時間をかけ製作された木の看板だからこそ、長く親しまれ愛される看板になるのしょう。
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